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アニメ『氷菓』第9話 感想!
2012.06.22 |Category …アニメ
前回の引き通り、今回は3人の当てうm探偵役志願者の推理を聞く名目でちゃっかりヒントを散りばめる回でしたね!
そして前回の私の感想が見事に大外れしていたことも判明した回でした……穴が入ったら埋まりたい!!(泣
つづきから。
盛大なネタばれ&管理人の妄想推理が長々と爆発してますので注意!
▽つづきはこちら
しかし、何か見てて思ったんですけど…ひょっとして女帝は古典部がこうやって推理してる所を撮って映画にする気だったりしませんかね?
あるいはそれを元に『未完成な映画について推理する古典部』というそのままの台本を書く、とか。
だって江波さんの格式ばった物言いといい探偵役が一人ずつ紹介されて説を披露する所といい、何かすごくお膳立てされました感がするんですよねぇ…
私は原作未読なので、原作がこういう雰囲気なんだと言われたらそれまでの違和感なんですけど。
「技術のない者が~」の台詞から女帝がこの映画をあまり良い出来栄えと思ってないのは明らかですし、8話の冒頭で「どうなっても君(本郷)の望む通りにはならない」とか言ってましたし…。
ドキュメント映画にすることで映画を改造しようと企んだ、とか…。うーん考え過ぎ?
さて、本編。
えるが持ってきたウィスキーボンボンを食べて、きつさにむせる古典部。かわええええww
まぁ管理人もこういうお菓子は苦手ですけども。チョコだけならドカ食いできるよ!!(誉められない
①中条先輩(助監督)の場合
本郷さんの話になるとちょっとぴりぴりしてる辺り、やっぱりどこか後ろめたい所がありそうですね。
大まかに分かったことは、
・鴻巣は撮影前本郷に「頑張れ」と声をかけられた
・役者もスタッフも結末については何も知らされていない
・本郷は5月末に撮影現場の下見に行った
ちょっと大雑把な感じの中条さん的ミステリー感は、「トリックよりもドラマ性重視」。
某英一郎や某なぎさ的に崖の上で犯人が泣きながら自白するサスペンス劇場シーンがあれば客は満足する。
だから細かいトリックは二の次だ!―――というもの。
そして彼の推理は、「犯人は窓から出入りして殺人を犯した。本郷の下見より後に窓の外に夏草が生えてそのことを脚本に折り込めなかったため、足跡が無いという矛盾が生じた」。
さらに、彼が考えるこの映画のタイトルは「古ヶ丘殺人事件」。
そういやこの映画タイトルが「ミステリー(仮称)」でしたもんね。何かその辺もお話的に大事なポジションなのかもしれませんよ。
先輩の推理は実にシンプルですが、根本に本郷さんの脚本能力のせいにしてる節がありますね…まぁ素人高校生の脚本なので不自然じゃないんですけど。
それにしても見取り図をちゃんと用意してる里志は奉太郎の助手のようですね。息もぴったり。
で、奉太郎の反論は「窓から出入りしたら他の窓から誰かに見られる危険があるので心理的に無理」というもの。
それと後々出て来る脚本に『窓の外に足跡は残さないように』と書いてありますから、これで完全に否定されますね。
で、ここで皆の推理小説マニア度チェック。
奉太郎は文庫本を数冊、まやかは普通でクリスティを読む、えるはある程度読んだがあまり好きではない。
里志はシャーロキアンに憧れあり、つまりホームズ好きということですかね。
シャーロキアンについて話す里志がどこか素っぽい反応でちょっとほっこりしましたw
②羽場先輩(小道具班)の場合
ミステリーを「ミステリ」と呼ぶ、何か小生とか言ってそうな雰囲気の眼鏡先輩(声優は某上条さん!)。
衒学的ですねー、何かすごいオタクっぽい。
手がかりは、
・本郷はミステリーに詳しくなく、一夜漬けでホームズを参考に勉強した
・本郷の頼んだ血糊は大分少なく、小道具班が言われた量よりかなり多い血糊を使用した
・小道具班は本郷から必ずザイルを用意するよう言われていた
彼のミステリー観は、明言はされませんけど何となく態度で察せますよねw
人に自分の推論を聞かせて評価されて悦に入りたい人、てとこでしょうか。
オタクによくいるタイプです、ていうか私もそうでないとは言いきれんからな…(*_*;
推理は、「犯人は鴻巣。ザイルを使って2階の窓から1階の窓を伝って侵入した。被害者を現場へ誘導するのは難しいため、この殺人はたまたま条件が揃ったから行われた」
彼的タイトルは「不可視の侵入」。
奉太郎の反論は、「立てつきの悪い窓をぶら下がった状態で静かに開けるのは難しい上に被害者に目撃されるので無理」。
そもそも本郷が窓の状態を気にしなかった(=トリックに関係なかった)からこそああいう映像になった。
あ、そういえばここで大ヒントっぽいものが出ましたね。
本郷が一夜漬けで勉強したというホームズ本に挟まっていたメモ。
えーと、ホームズは小学校の時図書館で読んだっきりなのでもうほとんど覚えてないんですよね…
これらの話の共通点が分かればさらに推理がやりやすくなるんですが…
で、ウィキでネタばれ記事を調べるか迷ったんですが、結局見ませんでした。
何か久しぶりにホームズが読みたい気分になってきちゃったのでw
今回このヒントは飛ばして行きます。
③沢木口先輩(広報)の場合
かわいいけど髪型が凄すぎる。ハルヒか!
・本郷は7人目の役者を捜しまわっていた
彼女のミステリー観は「ホラーもミステリーの内」。
ビデオ屋なんかではホラー映画もミステリーの内なので、そういうまとめ方もありだろうということ。
推理は、「犯人は怪人か怨霊。物理的法則とかそんなもん無視」。
里志も言ってますが大胆ですねぇ。超自然な存在を認めちゃう辺り、発想が柔軟とも言えます。
タイトルは「BLOODY BEAST」。
奉太郎の反論は「ホラーにするつもりなら、血糊を少なく頼んだりしないはず」。
それにホームズを教科書にする本郷がそっちのミステリーを考えるって言うのも不自然ですしねぇ。
そして…結局全ての案を却下してしまった古典部は、帰路に着きます。
女帝の「技術のない者が~」という言葉を思い出し、ちょっと後味悪げな様子の奉太郎。
するとその行く手に「女帝」、入須冬美が現れました――。
良い引きだ。よーし、ここから女帝がほーたろにデレてえるちゃんとの三角関係g(ry
冗談はさておき、ここで前回の考察の皮をかぶった妄想を修正して行かねばなりません。
私の推論は、「犯人は現場の鍵を持ったまま外に出て、死体発見時にこっそり扉横に置いた。鍵だけが落ちていて不自然に見えないようによりインパクトのある片腕を切り落として傍に置いた。犯人は消去法で山西」というものでした。
しかしこの説(元々自信はないのですが…)を否定する要素が出てきてしまいました。
今回で一番重要なヒントと思われる本郷の書いた脚本です。
この脚本によると、被害者の海藤は「腕をひどく傷つけられている」と書いてあるだけで、「腕を切り取られている」とは一言も書かれていません。
あちゃー\(^o^)/
ていうか、それどころか…、
あのー、これ何度か見ている内に気が付いたんですけど・・・、海藤死んでなくないですか・・・?
だって「海藤が倒れている」としか書かれてないし、準備を頼んだ血糊は少しだけだったし…
ひょっとして本郷はこの話で死人を出さないつもりだったのかもしれませんね。
中条先輩によれば撮影メンバーは本郷さんが不在なのをいいことに、結構アドリブ満載にやっちゃっていましたから、脚本をぱっと見て海藤は死んでいると勘違いして盛大にやっちゃったのではないでしょうか。
その一環として小道具班が勝手に腕を作ってしまったと(失敗作が結構な量あることを考えると、結構序盤から作り始めていたのかも…)。
で、本郷が本当に書きたかった話がこういうものだとすると…
えーと、以下はまたまた管理人の完全妄想推理ですのでご注意です。
さて!それでは妄想語ります。
犯人はメンバーが散った後で海藤さんを追いかけ、ナイフか何かで襲いかかったが腕を傷つけただけで逃げられた。
海藤は袖に逃げ込むと自分で鍵を閉め、ショックで倒れこんでしまった。
つまり、密室は海藤自身が作り上げたという説です。
ここで問題になるのはどうやって海藤のいる1F上手へ辿り着くかなんですが、これ羽場先輩の説が使えますね。
上手袖の隣にある控室の窓です。ここを使ってザイルで下へ降りたと。
ここなら上手袖の部屋の窓と違って他の人から見られる心配もないですし、8話の映画部分を見ると現場とは違う種類の窓なので立てつけは悪くない…んじゃないかな?(^u^)
で、このトリックが使えるのは控室の真上のエリアにいて、かつ実は登山部だという彼女しかいません。
そうです、犯人は……鴻巣さん、あなただ!(`Д´)9mビシィ!
……ごめんなさいごめんなさい一回やってみたかったんですこれで外れてたらまじで恥ずかしいぜ。
先週とは全然違う推理になっちゃいましたけど…何か、こうやって週ごとに推理を修正していくのも結構楽しいですね!
しばらく冷めていた推理物好き熱が再燃し始めましたよ…!
登場人物は皆可愛いし、推理も面白いし、映像や音楽も綺麗だし、氷菓最高ですね\(^o^)/
では今週はこの辺で。
来週死ぬほど恥ずかしい思いをしませんよーに!